学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで

スポンサーリンク
あの花ここさけ 高校生
スポンサーリンク

「学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで」書籍情報

対象

高校生

出版社

文藝春秋

著者名

岡田 麿里

翻訳者

田中 将賀

本体価格(税別)

1,400円

ページ数

264ページ

ISBN10

4163906320

ISBN13

978-4163906324

「学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで」あらすじ

大ヒットアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」、映画「心が叫びたがってるんだ。」を手掛けた筆者の自伝作品です。

筆者は、小学校高学年ごろから他人との接し方で悩み、次第に学校にいけなくなってしまいます。中学校では、「自分とは違う」自分を演じることで、他人とも接することができるようになり学校に通えるようになりますが、自分のキャラ設定に疑問を持ち、また登校できなくなります。

何とか高校に進学するも不登校のままとなりますが、単位取得のために国語教師の下谷先生へ読書感想文を提出し、それを継続していたことが大きく筆者を変えていきます。

生まれ故郷の山に囲まれた閉鎖的と感じられる秩父から、脱出したいという思いから筆者は高校卒業後、東京に出て、ゲーム制作を志し、その後Vシネマのシナリオライター、そしてアニメのシナリオライターの道へと進みます。

「学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで」読書感想文の書き方指針

アニメをご覧になった人でも、そうでない人でも楽しめる作品です。思春期、女手一つで筆者を育てた母親との対話、軋轢がこの作品の肝となっていると思います。

作品は読みやすいですが、筆者の文章力が高く、高校生くらいでなければ感情を読み取ることは難しいかもしれず、国語的な観点でも優れた作品だと考えます。

  • 自分ではない自分を演じる筆者について、子供のころ同じように考えたことはなかったか
  • 母親との関係性の説明と、子供のころと大人になってからの母親への感情の違い
  • 下谷先生夫妻との関わり
  • 秩父という「檻」と筆者について

上記のような観点で、感想文を記載してはどうかと思います。

NHKでこの作品が前田敦子主演でドラマ化されていますので、そちらも一度ご覧になってはいかがでしょうか。