「わたしがいどんだ戦い1939年」書籍情報
対象
高校生
出版社
評論社
著者名
キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー
翻訳者
大作道子
絵
―
本体価格(税別)
1,600円
ページ数
374ページ
ISBN10
4566024547
ISBN13
978-4566024540
「わたしがいどんだ戦い1939年」あらすじ
1939年。第二次世界大戦中のロンドンに住んでいたエイダは、生まれつき右足が不自由で、幼い頃から閉じ込めや暴力を母親から振るわれトラウマをもっていました。
ドイツが各国を攻めだした頃、戦火を逃れるため、学童集団疎開でエイダは田舎のケント州に移り住み、母親の虐待から逃れることができました。
少しずつ生活は好転していきますが、それに反して戦火が近づき、死と隣り合わせの生活をエイダは送ることになります。その生活の中でエイダが掴んだものが、エイダの人生を変えていきます。
「わたしがいどんだ戦い1939年」読書感想文の書き方指針
ハンディキャップを持って生まれたこと、戦争と隣り合わせの日々、母親との軋轢、とかなり重いお話ですが、最後には幸せな気持ちにさせてくれる作品で、高校生の折に読むべき本だと思います。
分量が多いですが、中学生でも十分読める内容です。
原題は、”The War that Saved my Life(私の人生を救った戦争)“とあり、読み終えれば、その原題も、邦題も内容をよく表している良い作品だと感じられると思います。
- 作品のタイトルにもある「わたしがいどんだ戦い」とは何だったのか
- エイダの強さとはどういう部分に現れているか
- エイダのまわりのやさしくてあたたかい人たちと母親との対比
- スーザンは、エイダとジェイミーと出会った頃と、作品の最後ではどのように気持ちが変わっていったのか
- 自分自身がこのような過酷な状況におかれたなら、どういうことになるか。
このような点をもとに、感想文をまとめてはどうでしょうか。
この作品は「第64回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書」にも選ばれていますし、2016年にアメリカの米国図書館協会が選出する児童文学におけるニューベリー賞の次点にも選ばれていますので安心して読書感想を書く対象として設定できます。また、障がいを取り扱う児童文学に贈られるシュナイダー・ファミリーブック賞の受賞作にもなっており、非常に良い作品だといえると思います。