いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日

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命をいただく小学校中学年(3・4年生)
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「いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日」書籍情報

対象

小学校低学年

出版社

講談社

著者名

原案:坂本義喜
作:内田美智子

翻訳者

魚戸おさむ

本体価格(税別)

1,400円

ページ数

47ページ

ISBN10

4061325612

ISBN13

978-4061325616

「いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日」あらすじ

食肉センターに勤めている坂本さんは、牛の命を解いて(牛を解体して)、お肉にする仕事についています。牛と目が合うたびに仕事がいやになり、「いつかやめよう」と考えていました。

ある日、坂本さんの息子であるしのぶ君が小学校の参観で、お父さんの職業を発表する授業の時に「普通のお肉屋さんをしている」と答えます。それを聞いて、お父さんはがっかりします。

学校の先生が授業のあと、なぜ普通のお肉屋さんと言ったのか?お父さんが仕事をしなければみんなはお肉が食べられないからすごい仕事なんだよ、と教えると学校から帰ってしのぶ君はお父さんに言うと、お父さんはうれしくなりもう少し仕事を続けようと思います。

しばらくたったある日、食肉センターに一頭の牛が送られてきました。その牛に「みいちゃん、ごめんね」と話しかけている女の子がいました。その女の子のおじいちゃんが、坂本さんに「この牛を売らんとこの子にお年玉もやれないし、クリスマスプレゼントもかってあげられないのでよろしくおねがいします」と告げて解くのを依頼します。

坂本さんは、この光景を見て、もうこの仕事をやめようと思い、しのぶ君にその日のことを話しました。しのぶ君は「おとうさんが解くほうがいい。心がない人がやると牛が苦しむから必ずおとうさんがしてあげて」と言います。

おとうさんは次の日、牛が苦しまないよう急所をついて命を解いてあげました。後日、女の子のおじいちゃんがが坂本さんに孫が泣きながら、またありがたいと思いながら肉をいただいたということを聞きます。

坂本さんはそれを聞いてしごとを続けようと思うのでした。

「いのちをいただく みいちゃんがお肉になる日」読書感想文の書き方指針

非常に重たいお話なのですが、命のあり方や命をいただくことの意味を伝える良い作品です。助産師である作者の内田美智子さんが、実際に食肉解体作業員を行っている坂本義喜さんの講演を聞いて子供たちに伝えるために文章にしたとのことです。

命を解く人と、命が生まれることをお手伝いする人それぞれの思いがこの作品に込められていると思います。

  • 坂本さんは、はじめどうして仕事をいつかやめようと思ったのか
  • みいちゃんを見た坂本さんは、どんなことを考えて仕事を休もうと思ったのか
  • なぜ坂本さんは、仕事を休もうとしていたのに仕事にいこうと思ったのか
  • いつも食べている食べ物に対して今後どう考えて「いただく」のか

以上のようなポイントで読書感想文をまとめると良いと思います。

「日本図書館協会選定図書」「全国学校図書館協議会選定図書」にも選ばれていますので安心して読書感想を書く対象として設定できます。