最後のオオカミ

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最後のオオカミ 小学校中学年(3・4年生)
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「最後のオオカミ」書籍情報

対象

小学校中学年(3・4年生)

出版社

文研出版

著者名

マイケル・モーパーゴ

翻訳者

はらるい

黒須高嶺

本体価格(税別)

1,200円

ページ数

111ページ

ISBN10

9784580823372

ISBN13

978-4-580-82337-2

「最後のオオカミ」あらすじ

アメリカに住んでいるマイケルは肺炎で床に臥せている病気のお爺さん。孫娘のミヤは病床で退屈そうにしているマイケルにインターネットで自分の祖先について調べてみてはどうかと提案します。マイケルは家計調査サイトで遠い親戚を見つけます。その親戚から、マイケルは今から300年ほど前に存在していた祖先のロビーという人物が書いた遺言書を渡されます。

遺言書には「私は最後のオオカミがいたおかげで人生を生きていけている」と記されていました。ここからロビーのお話になります。1700年代、場所は変わってスコットランド。ちょうどこの時スコットランド独立運動がおこり、イギリスとスコットランドは激しく戦争をしている時期でした。

そんな激動の時代をロビーは不遇な境遇にみまわれながらも懸命に生きます。ある時、ロビーがオオカミと出会い、そのオオカミのおかげで生き延びることができ、オオカミであるチャーリーとともに暮らし始めます。イギリス人が、人を殺すと恐れられていたオオカミを処分しようと探す中、チャーリーをロビーは、かくまいながら生活をしていましたが、野生に戻ろうとするオオカミの本能を隠し切れず、ロビーは大きな決断を迫られます。

「最後のオオカミ」読書感想文の書き方指針

インターネットで自身のルーツを探るという所からストーリーが進むという新しい着眼点で描かれた現代と過去が交錯する作品です。111ページとボリュームがあり、内容としては大人が読んでも十分で親子ともども楽しめる感動の作品だと思います。

  • 現代:マイケルがミヤに自身のルーツを探ってみるよう提案される部分
  • 過去:ロビーの不遇な境遇
  • なぜ「最後のオオカミ」というタイトルがついているのか
  • 野生を取り戻すチャーリーに対するロビーの心の苦しさ、そして最後の決断
  • 自分なら、ロビーのような苦境をどう乗り切れたのか、チャーリーに対しての感情

以上のような観点で読書感想文を書いていけば、うまくまとめることができると思います。

「第64回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書」にも選ばれていますので安心して読書感想を書く対象として設定できます。