「雪窓」書籍情報
対象
小学校中学年
出版社
偕成社
著者名
安房直子
翻訳者
―
絵
山本孝
本体価格(税別)
1,400円
ページ数
47ページ
ISBN10
4030164102
ISBN13
978-4030164109
「雪窓」あらすじ
全体的にページ数も少なく、また挿絵も2ページに1ページ入りますので読みやすい作品です。
山のふもとの村におでん屋さんがありました。おでん屋台の暖簾(のれん)には「おでん 雪窓」と書かれていて、おじさんが一人でおでん屋さんをやっています。
そこへある日、お客として、タヌキがやってきました。あまりに熱心におでんのことを聞くので、タヌキに助手になってくれないかと頼むと大よろこび。
タヌキは助手になり、一人寂しくおでん屋さんをやっていたおじさんも、タヌキと二人で毎日楽しくすごします。
そこへある時、一人ぽっちで16歳くらいの女の子がおでんを食べにやってきました。
タヌキはその女の子を雪女だと言って近づかないように言いますが、6歳の時に亡くなった娘ではないかとおじさんは心で思います。
その後、女の子はおでん屋さんに来なくなり、恋しくなったおじさんは、娘がすんでいた野沢村までおでん屋台を押して行けば女の子に会えるのではないかと思い、タヌキと一緒に野沢村まで行くことにしました。
吹雪のなか、村に行く途中で次から次へといろんなお客さんがやってきます。わき目もふらず、村に急いだおじさんとタヌキに不思議な出来事がおこります。
「雪窓」読書感想文の書き方指針
お話も分かりやすく、絵も昔懐かしい感じのやわらかいタッチで非常に良い作品だと思います。読み終えるのに30分もあれば十分な分量です。
- おじさんは、なぜタヌキを助手にしたのか
- おじさんはどうして野沢村まで行こうとしたのか
- 野沢村でのできごとについて
- おじさんのやさしさについて
内容は非常にわかりやすいのですが、読書感想文を書くとなるとかなり短いので各材料を見つけるのにくろうするかもしれません。上記のようなポイントで感想文を書いていってはどうでしょうか。
「文部科学省 子ども読書の情報館」でも推薦されていますし、全国学校図書館協議会・選定図書(2006)、日本子どもの本研究会選定図書(2006)、日本図書館協会選定図書(2006)にも選ばれていますので安心して読書感想を書く対象として設定できます。