「ハトはなぜ首を振って歩くのか」書籍情報
対象
高校生
出版社
岩波書店
著者名
藤田 祐樹
翻訳者
―
絵
―
本体価格(税別)
1,200円
ページ数
128ページ
ISBN10
400029637X
ISBN13
978-4000296373
「ハトはなぜ首を振って歩くのか」あらすじ
筆者の藤田祐樹さんは東大大学院の農学生命科学研究科の非常勤研究員を経て、沖縄県立博物館・美術館で学芸員として主に洞窟遺跡の発掘をしていました。人類学に進み、ヒトの歩行について研究するところ、うっかりハトの歩行に興味を持ってしまい、研究します。
そもそもタイトルの鳩はなぜ首を振って歩くのか?という点について筆者が語る前に、動物が動くということはどういうことなのか、ヒトと鳥の二足歩行の違いや、いろいろな鳥の歩き方について分析しています。
途中、「諦めたらそこで試合終了ですよ」というフレーズだとか、ペンギンとヒトの立ち方は似ているようで違うという分析部分に駅のプラットフォームに立つヒトとそこに合成したペンギンを掲載し、ユーモアたっぷりに語っています。作品の途中には、ページの左下に鳩の写真のパラパラ漫画があり、首を振りながら歩いている様子がわかります。
「ハトはなぜ首を振って歩くのか」読書感想文の書き方指針
ジャンルとしては、科学・生物になり、文中の実験の内容や解説は小中学生には少し難解で、高校生向きの内容です。一部実験などは、文中の図を用いて解説していますが、図が分かりにくい点等がありました。
普段、何気なく見ているハトについて真剣に分析をし、首を振って歩くという謎に迫っており、非常に楽しく読み進められます。
- ハトが首を振って歩く、その謎を解明するのに、筆者は色々な側面から分析を行っているが、そういった色々な視点が観察に重要であるという点
- 普段、何気なく見ている動物について、筆者と同じように疑問を持って考えてみる意義
なかなか感想文としてまとめるのは難しい題材ではありますが、上記のようなポイントを交えて記述してみてはどうでしょうか。
「第49回夏休みの本(緑陰図書)」にも選ばれていますので安心して読書感想を書く対象として設定できます。