森のおくから:むかし、カナダであったほんとうのはなし
あらすじ:いまから100年ほど前の1914年、カナダのオンタリオ州ゴーガンダで本当にあったお話です。5歳のアントニオは、お母さんが深い森に囲まれた湖の近くにあるホテルを運営していて、そこに住んでいました。まわりには子どもがいないので、ホテルに訪れる働く人々がお友達です。猟をする人など、何か月も森の中で仕事をする人たちが泊まりに来て、いろんな言葉、英語、フランス語、インディアン語を話し、そんな人たちとのふれあいがアントニオは好きでした。
ホテルの周りは深い森に囲まれていて、様々な動物が住んでいますが動物たちは姿をあらわさずに、森の奥に隠れています。ある夏のこと、森から煙が出ているのが見えました。山火事です。四方八方が炎に囲まれてしまったホテルの人たちは、湖に逃げ込みます。