「きみ、なにがすき?」書籍情報
対象
小学校低学年(1・2年生)
出版社
あかね書房
著者名
はせがわさとみ
翻訳者
ー
絵
ー
本体価格(税別)
1,200円
ページ数
63ページ
ISBN10
4251011015
ISBN13
978-4-251-01101-5
「きみ、なにがすき?」あらすじ
森の奥に一人で住んでいる「あなぐま」が主人公。庭の畑で友達の動物たちが大好きな作物を作り、喜ばせようとしますが、動物たちは自分の好きなものは自分で作っていて、逆に「あなぐま」に作物をプレゼントします。
友達に親切にしようと頑張っているのに「あなぐま」は、何をつくればいいんだと怒りだしてしまいます。でも友達から、「あなぐま」は思いもかけない優しい言葉をかけられてみんなのために別の何かを作ります。
「きみ、なにがすき?」読書感想文の書き方指針
「あなぐま」が、みんなの為に善意で行おうと頑張っていますが、友人の動物たちはその善意を理解しつつ「あなぐま」に逆に親切にします。無償の愛を分け与えようとしても、それが与えられた人には不要なのかもしれません。
相手に対して色々な思いやりをかけるということ自体を考えすぎて、相手が本当に欲しているものが分からなくなっている、見失っていることがあるのでは?ということを気づかせる作品です。
「きみ、なにがすき?」という何気ないタイトルですが、「あなぐま」が他の動物に対して投げかけていることに加え、「あなぐま」への逆の問いかけでもあるのです。
小学校低学年の読書感想文なので、
- あなぐま の気持ちの移り変わり
- 他の動物たちの優しさ
- 自分に置き換えて考えた場合の気持ち
に着眼してお子様を指導しながら、記述していくのがポイントです。
「第64回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書」にも選ばれていますので安心して読書感想を書く対象として設定できます。