夏休みや、冬休みに学校で読書感想文が課題に出されたとき、
「面倒くさい!」
「何を読んだらいいかわからない」
「大変そうだから、後に回そう」
といった気持ちになり、なかなか前に進みません。私も同じ気持ちで、夏休みや冬休みになると憂うつでした。
大人になってから、大学生の時や就職してから仕事の中でレポートのようなものを書くことが多くなりましたが、今思えば、何か自分の考えを紙に書いていく場合、メモやキーワードを書き出してから書いていくことがほとんどです。
子供のころは、というと本を読んだ後、いきなり読書感想文を書き始め、読んでは書き、読んでは書きの繰り返し。これでは効率が悪くてしようがありませんし、感想文を書くためのヒントを探しながら書かなくてはならないため、前に進みません。
そこで、読書感想文を楽に書いていくためのコツや、ヒントを探り、こうすれば簡単にまとめていける、という方法を紹介していきたいと思います。
なぜ読書感想文は書きにくいのか
人によって多少のちがいはあると思いますが、読書感想文を書くことや本を読むのが苦手という人には次のような理由があります。
- 自分に合った面白いと思える本を選んでいない
- 書き方がわからない、もしくは書くための材料がそろっていない
この2点に原因があります。この2点を解消するために次のようなことをやってみてください。
読書感想文を書きやすくするための3つの方法
①興味のある本を探す
課題図書が決められている場合はどうしようもありませんが、自由に決められる場合はひたすら楽しそうな自分にあった作品を選びましょう。
興味のない本を読み進めても、ページ数だけが気になり頭に入らず、感想文を書こうにも、また何度も読み返してしまうことになります。
興味のある本を探すために、こんなことをやってみましょう。
- 図書館で面白そうな本を探して、その本の最初の10ページ程を読んでみる。
→退屈する、ページ数しか気にならないようであれば違う本を探す - 探しにくければ、「青少年読書感想文コンクール」や、学校が指定する課題図書を読んでみる→面白くなければ読まなくてよい
- あまり、多めのページ数のものを選ばない
②メモを取りながら読む
読み終えた後、読書感想文をいきなり書こうとしても、書けないと思います。
もう一度読み返して感じたことを思い出すなどの必要があるので、できればメモを取りながら読み進めるのが良いでしょう。いくつか、メモを取るポイントをあげてみます。
- 読む前の印象/読んだ後の印象
- 登場人物(性格、シーン別の様子、心の移り変わり)
- どういう背景/あらすじを書いてみる
- 気になったフレーズを探す
- 自分が登場人物と同じ立場だったらどうか考える
- 同じ境遇、考え方をしたことはないか思い返す
- 上記が何ページ目のどのあたりにあったか(最初、中盤、終盤)
- タイトルについて考えてみる
- 作者について背景を調べてみる
- 本から学んだことを考えてみる
これくらいメモをとれば、書きやすくなると思います。そもそもこういった材料が足りていないことが読書感想文を書きにくくしているのです。
これらをまとめる対策シートを作ってみました。活用してみてください。(以下のリンクからダウンロード可能です)
③メモを見ながら、ストーリーを考えて肉付けをして書く
メモさえとれば、あとは読書感想文のストーリーを考えます。色々な書き方パターンがありますが、
- あらすじ(登場人物込み)を書く
- 場面ごとの登場人物の気持ちを書く
- 同じ境遇だったり、同じ考え、違った考えがあればそれを書く
- 本から学んだことを書く
上記のようなストーリーで書くと書きやすいかと思います。
保護者の皆さんにやってみていただきたいこと
自分から本を読む子供であれば問題ないのですが、読む習慣がなければ、放っておいても読み進めません。
時間があれば親も一緒に図書館へ行き、自分も本を楽しみながら子供の読書時間を作るということをやってみていただきたいです。