こんぴら狗

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こんぴら犬 小学校高学年(5・6年生)
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「こんぴら狗」書籍情報

対象

小学校高学年(5・6年生)

出版社

くもん出版

著者名

今井恭子

翻訳者

いぬんこ(ホームページ)(@inunco

本体価格(税別)

1,500円

ページ数

342ページ

ISBN10

9784774327075

ISBN13

978-4-7743-2707-5

「こんぴら狗」あらすじ

絵は「いぬんこ」さんというNHK教育テレビ(Eテレ)の「シャキーン」のイラストを担当されている方で、可愛い挿絵です。1章~12章あり、それぞれ○年○月のお話、と章の初めに書かれており、その日にあった出来事は・・・、といったような話の展開です。ページ数は多いですが、少し字が大きめで読みやすい作品です。

1820年のお話。江戸の線香問屋の娘で12歳になる弥生は、ある日、いつものように寺子屋に通っていると、お稲荷様のお堂の脇に子犬が捨てられているのを見つけます。6匹いましたが5匹は息絶えており、生き残っていた1匹を持ち帰りムツキと名付け育てることにしました。

ムツキと暮らして数年、弥生は風邪をひいて寝込んでしまいます。弥生以外にも数人兄弟がいましたが、みな死んでしまっており、最後の一人娘の弥生も失ってしまうのではないかと両親も気が気ではありません。

そんな中、当時信仰のあった金毘羅参りに、ムツキを「こんぴら狗(いぬ)」として1匹で旅に出し、弥生の回復を祈願するお守りを持って帰ってもらってはどうか、と人に提案されます。

藁をもすがりたい両親はムツキに金毘羅参りを託すことを決断します。果たしてムツキは金毘羅へ参り、江戸に帰ってくることができるのでしょうか。

「こんぴら狗」読書感想文の書き方指針

江戸から金毘羅までの地図が本の冒頭に描かれていて、旅を本当にしているかのような気分にさせてくれる作品で、読みやすいと思います。

  • 江戸時代のくらしと今の暮らしの対比
  • 江戸時代の病気に対する考え方
  • 江戸時代の信仰に関する考え方
  • 旅先で出会うさまざまな人たちとの別れとムツキの気持ち

以上のようなポイントを押さえ、感想文をまとめると良いでしょう。

「第64回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書」「小学館児童出版文化賞(2018年)」「日本児童文学者協会賞(2018年)」「産経児童出版文化賞(産経新聞社賞)(2018年)」にも選ばれていますので安心して読書感想を書く対象として設定できます。