「さよなら、ぼくらの千代商店」書籍情報
対象
小学校高学年(5・6年生)
出版社
岩崎書店
著者名
中山 聖子
翻訳者
―
絵
装丁画・挿絵/後藤 美月
装丁/中嶋 香織
本体価格(税別)
1400円
ページ数
152ページ
ISBN10
4265057926
ISBN13
978-4265057924
「さよなら、ぼくらの千代商店」あらすじ
あらすじ:「ここではないどこかに行きたい」そう願った4人の小学生に起こった小さな奇跡――。懐かしさと優しさに包まれる静かな感動作。
- 「あの日のスキップ」倉沢英太・・・日々勉強を強いられた男の子のお話
- 「夢のある子が育つ家」水沢嬉々・・・母のことが嫌いな女の子のお話
- 「うさぎ小屋の友だち」羽沢美織・・・ちょっとしたいじめを見聞きした女の子のお話
- 「つながるハナウタ」早川翔也・・・病気で体が不自由な母を持ち、自分の家に友人をよびたくない男の子のお話
という、4人の小学生のお話がオムニバス形式で展開される作品です。それぞれの小学生がそれぞれ持った悩みを昔通った千代商店という駄菓子屋での出来事により、解決策を見いだしていくという展開です。
「さよなら、ぼくらの千代商店」読書感想文の書き方指針
小学生のころ、今となっては何でもないようなことが気にかかり、悩んだり、落ち込んだりしていたことがあるかと思います。そうした「ささいなこと」が、小学生にとっては非常に大きく解決するには長い時間がかかってしまいます。そんなとき、千代商店という駄菓子屋の千代ばあちゃんとの交流の中から、それぞれのストーリーの小学生たちは解決策を見いだしていきます。
読まれる小学校高学年の人なら、この4つのストーリーの中から共感できる、自分も同じような経験をしたと思えるところが1つはあると思います。そうした観点からも読みやすく、読書感想文として記述しやすい作品です。
- 4つストーリーをそれぞれ短い文章で紹介する(千代商店との関連もふくめて)
- 同じような(もしくは似たような)気持ちになったストーリーをあげ、主人公に共感できる部分、できない部分を書く
- 千代商店の千代ばあちゃんに似た人が自分の周りに居るか?居ればどのようなときに助けてもらえたのかを書く
この作品は「毎日小学生新聞 2016年5月~9月に連載された「さよなら、千代商店」を改題、加筆修正したもの」だそうです。毎日小学生新聞で選定されていますので質の高い作品だといえると思います。