「マザンナの風にのせて」書籍情報
対象
小学校高学年(5・6年生)
出版社
文研出版
著者名
ロイス・セパバーン
著者情報
ロイスは中央カリフォルニアで育ちました。彼女の家族はいろんなところに引っ越ししました。最初の頃は、カリフォルニアのセントラルバレーの南東の境界を形成するテハチャピ山脈に住んでいました。彼女は幼少期に木を登ったり、本を読んだり、地図を作成したり、兄と妹を宝物探しに連れて行ったりしました。彼女の冒険のすべてで、彼女は彼女の犬、オーストラリアの羊飼いであるストライダーと一緒に付き添い、彼女は毎朝バス停まで歩いて行き、一日の終わりにそこに会って家に帰りました。
その後、彼女の家族は街に引っ越しました。彼女は大学で文学を学び、教師になりました。彼女が生徒たちに大声で本を読み上げたとき、特にエロイーズ・マグロウの 『ムーアチャイルド』やウィリアム・H・アームストロングの 『SOUNDER』のような本を読んだとき、彼女は自分の本を書くようになりました。
今日、彼女は結婚しており、2人の子供がいます。彼女は小さな農場に住んでいます。そこでは家を必要とする動物でいっぱいの納屋があります。彼女には犬、猫、そして世界で最もかわいい鶏がいます!
(lois sepahban http://www.loissepahban.com/about.html より )
翻訳者
若林千鶴
絵
ひだかのり子
本体価格(税別)
1500円
ページ数
189ページ
ISBN10
4580823354
ISBN13
9784580823358
「マザンナの風にのせて」あらすじ
1942年、アメリカ。
文研出版: https://www.shinko-keirin.co.jp/bunken/book/9784580823358/
日系アメリカ人のマナミは、ワシントン州ベインブリッジ島で、家族と幸せに暮らしていた。
いつものように学校へ通い、友達と遊ぶ日々は、ある日突然変わってしまう。 家族で「強制立ち退き」しなければならなくなったのだ。
住みなれた土地から放され、愛犬とも別れる運命になったマナミは、ショックから声を失ってしまいます。 日系人収容所という場所でも、家族やまわりの人びととささえあい、希望を見いだしていきてゆく力強い物語です。
「マザンナの風にのせて」読書感想文の書き方指針
戦争の小説となると、人が死んだり残酷なシーンが描写されますが、この作品は愛犬トモとの別れや家族との絆について描かれているため、そこまで重たい話ではないので内容としては読みやすいものと思います。文章も難解ではないので読み進めやすいですが、ページ数が多く、また日常生活の似たような描写が多く、少し退屈してしまうかもしれません。
- 強制立ち退きが決まった時、家族が「いつもと同じようでいつもと違う」雰囲気になっていたのは、それぞれの家族がどういう心境だったからか。
- マナミの声が出なくなったことが、家族にどのような影響を与えたか。
- キミが買うことになった新しい犬を見るごとに鼓動が速くなってしまうのはどういう気持ちからか。
- 新しい犬を飼いだしたことにより、マナミにどんな心境の変化がおきたのか。
- マナミにとってのおじいちゃんの存在はどのようなものか。
- 別の収容所に移動する際、兵士から止められマナミが言葉を発した時の気持ち。
以上のようなポイントでまとめてはどうでしょうか。英語がわかる人は、作者が http://www.loissepahban.com/pdf/PaperWishes-Classroom-Guide.pdf にガイダンスを記載してくれていますので、こちらを基にまとめていくのも良いかと思います。
「第65回 青少年読書感想文全国コンクール(2019年/令和元年)」にも選ばれていますので安心して読書感想を書く対象として設定できます。