第64回青少年読書感想文全国コンクール(2018)課題図書

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64回青少年読書感想文全国コンクール 第64回青少年読書感想文全国コンクール(2018)
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主催:全国学校図書館協議会/毎日新聞社、後援:内閣府、文部科学省、協賛:サントリーホールディングスで毎年課題図書が発表され、読書感想文コンクールが開催されます。

第64回(2018年)コンクールの課題図書は以下の作品になります。

小学校低学年(1・2年生)

ルラルさんのだいくしごと
大工の仕事をしているルラルさん。屋根の修理も簡単にこなします。いつものように屋根の修理をしていると、思わぬアクシデントが・・・。やさしいルラルさんとまわりの動物たちやりとりに、優しい気持ちになれるお話です。

おススメ度★★☆

 

きみ、なにがすき?
森の奥に一人で住んでいる「あなぐま」が主人公。庭の畑で友達の動物たちが大好きな作物を作り、喜ばせようとしますが、動物たちは自分の好きなものは自分で作っていて、逆に「あなぐま」に作物をプレゼントします。友達に親切にしようと頑張っているのに「あなぐま」は、何をつくればいいんだと怒りだしてしまいます。でも友達から、「あなぐま」は思いもかけない優しい言葉をかけられてみんなのために別の何かを作ります。

おススメ度★★★

 

なずずこのっぺ?
昆虫の世界のお話で、様々な昆虫が登場しますが、会話は全く意味をなさない言葉で記載されています。タイトルの「なずずこのっぺ?」もその一つ。どこにも書かれていませんが、おそらく「これってなんだろう?」という意味でしょう。作中での会話は、描かれている昆虫のしぐさや、会話の音感等から推測するしかありません。

おススメ度★☆☆

 

がっこうだってどきどきしてる
生まれたばかりの「学校」自体が擬人化されて主人公となっています。用務員の「ようむいんくん」から学校というものがどういう所なのか、「学校」は教えられます。学校視点で、はじめて子供たちを受け入れる日や、学校を嫌がる子に対して「学校」は、ひどく頭を悩ませ時には学校のベルを鳴らしたりして子供たちをびっくりさせたりします。

おススメ度★★☆

小学校中学年(3・4年生)

レイナが島にやってきた!
南の島の小学校に通う優愛は、ひとりぼっちの4年生。そんなところへ、神奈川県からレイナが転校生としてやってきます。児童養護施設から里子(さとご)として南の島の林家にやってくることをみんなに告げるレイナは、好奇心旺盛で、南の島での生活にワクワク。

おススメ度★★☆

 

森のおくから:むかし、カナダであったほんとうのはなし
あらすじ:いまから100年ほど前の1914年、カナダのオンタリオ州ゴーガンダで本当にあったお話です。5歳のアントニオは、お母さんが深い森に囲まれた湖の近くにあるホテルを運営していて、そこに住んでいました。まわりには子どもがいないので、ホテルに訪れる働く人々がお友達です。猟をする人など、何か月も森の中で仕事をする人たちが泊まりに来て、いろんな言葉、英語、フランス語、インディアン語を話し、そんな人たちとのふれあいがアントニオは好きでした。 ホテルの周りは深い森に囲まれていて、様々な動物が住んでいますが動物たちは姿をあらわさずに、森の奥に隠れています。ある夏のこと、森から煙が出ているのが見えました。山火事です。四方八方が炎に囲まれてしまったホテルの人たちは、湖に逃げ込みます。

おススメ度★★★

 

最後のオオカミ
あらすじ:アメリカに住んでいるマイケルは肺炎で床に臥せている病気のお爺さん。孫娘のミヤは病床で退屈そうにしているマイケルにインターネットで自分の祖先について調べてみてはどうかと提案します。マイケルは家計調査サイトで遠い親戚を見つけます。その親戚から、マイケルは今から300年ほど前に存在していた祖先のロビーという人物が書いた遺言書を渡されます。 遺言書には「私は最後のオオカミがいたおかげで人生を生きていけている」と記されていました。ここからロビーのお話になります。1700年代、場所は変わってスコットランド。ちょうどこの時スコットランド独立運動がおこり、イギリスとスコットランドは激しく戦争をしている時期でした。

おススメ度★★☆

 

すごいね!みんなの通学路
世界中の子供たちの通学する風景をとらえた写真絵本です。ページ数が32ページと少なく、ほとんどが写真です。文章は写真に添えられている程度で10分もあれば読み終えられます。小学校中学年対象となっていますが、低学年対象としてもよい作品です。

おススメ度★☆☆

 

小学校高学年(5・6年生)

奮闘するたすく
あらすじ:五年三組は毎日日記の提出が課せられている。野沢佑(のざわたすく)は、祖父が認知症になり介護の「デイサービス」へ通い始めたことについて、ある日、一行だけだが日記に書いた。いつものように学校で友人の長尾一平とふざけていると、廊下で怖くて有名な女担任の早田先生に呼び止められる。

おススメ度★★☆

 

こんぴら狗
あらすじ:絵は「いぬんこ」さんというNHK教育テレビ(Eテレ)の「シャキーン」のイラストを担当されている方で、可愛い挿絵です。1章~12章あり、それぞれ○年○月のお話、と章の初めに書かれており、その日にあった出来事は・・・、といったような話の展開です。ページ数は多いですが、少し字が大きめで読みやすい作品です。

おススメ度★★☆

 

ぼくとベルさん:友だちは発明王
あらすじ:テーマはハンディキャップであり、親として、一人の人間として読んでほしいイチオシの作品です。 1908年のお話。10歳の主人公エディはバデック(カナダ・ノバスコシア州)に農業をしている両親と、年の近い姉、弟と暮らしていました。ある時、電話を発明したことで知られるグラハム・ベルが町に帰ってくるとの知らせがありました。

おススメ度★★★

 

クニマスは生きていた!
読書感想文の課題図書としては珍しい、理科(生物)に関する作品です。2010年12月、田沢湖で絶滅していたクニマスが発見されたというニュースがながれました。1940年、水力発電を行うため田沢湖にダムを作り、水力発電所を建設しました。この時、田沢湖の水量を多くして発電量をあげるため、玉川という川から水を湖に引き込みましたが、玉川毒水と呼ばれる強酸性の水が入ってしまったため、急速に湖の水質が悪化し1948年には田沢湖にしか生息しないクニマスは絶滅してしまいました。

おススメ度★☆☆

 

中学生

一〇五度
あらすじ:イスの好きな中学3年生の真は、イス職人の祖父の影響もあってかイスを作りたいと思います。同じようにイスに興味があり、祖父もイス職人だった梨々と出会い、それぞれ真はイスのデザイナー(設計者)、梨々はモデラ―(製作者)を目指します。父から安定した職業についてほしいと真は反対され、イス作りを続けるには良い成績をとることを条件にされてしまいます。梨々も女の子だからという理由で反対されますが、お互いイス作りができるよう努力します。

おススメ度★★☆

 

太陽と月の大地
あらすじ:16世紀のスペインのグラナダ。キリスト教の支配力が強く、イスラム教徒たちはキリスト教に改宗するかスペインを去るかを迫られ、やむなく改宗させられたイスラム教徒は「モリスコ」と呼ばれ差別されていました。モリスコの人々は、改宗後もひそかにイスラム教を信仰したりすることも多く、キリスト教の人々はモリスコの人々が本当にキリスト教に改宗しているのか怪しんでいました。

おススメ度★★☆

 

千年の田んぼ:国境の島に、古代の謎を追いかけて
あらすじ:山口県萩市にある離島、見島の「八丁八反」と呼ばれる田んぼのにまつわるノンフィクションです。「見島」の田の成り立ちと、ため池の多さに対して不思議に思った筆者が島をまわってレポートします。 調査していくうちに、なぜため池が作られ、今までこの島がどういう歴史を繰り返していくのかが順々にあきらかになっていきます。調査の中で、筆者は「日本最古の田んぼ」である「条里田」ではないのかと疑問をもち、住民や専門家に話を聞き、解決の糸口を探ります。

おススメ度★☆☆

 

高校生

わたしがいどんだ戦い1939年(THE WAR THAT SAVED MY LIFE)
あらすじ:1939年。第二次世界大戦中のロンドンに住んでいたエイダは、生まれつき右足が不自由で、幼い頃から閉じ込めや暴力を母親から振るわれトラウマをもっていました。ドイツが各国を攻めだした頃、戦火を逃れるため、学童集団疎開でエイダは田舎のケント州に移り住み、母親の虐待から逃れることができました。少しずつ生活は好転していきますが、それに反して戦火が近づき、死と隣り合わせの生活をエイダは送ることになります。その生活の中でエイダが掴んだものが、エイダの人生を変えていきます。

おススメ度★★★

 

いのちは贈りもの:ホロコーストを生きのびて(原題:UNE PETITE FILLE PRIVILÉGIÉE)
あらすじ:筆者であるフランシーン・クリストフが6歳だった1939年から12歳になる1945年までフランス在住のユダヤ人というだけで、母とともにナチスドイツに連行され収容所に収監されてしまいます。父は軍人で戦争捕虜となり離れ離れの生活ではありましたが、戦争捕虜の家族はジュネーブ条約に守られていたため、拷問などを受けず、他のユダヤ人とは少しだけではあるがマシな生活が送れました。筆者が収監されてから解放されるまでの6年間、離れた父を思い解放されることだけを祈って母と共に過ごした戦争体験を綴った作品です。ユダヤ人ーナチスドイツ、と聞くと重苦しい作品で読むことすら憚られるものですが、明るく希望を持った作者の気持ちが文章に表れており、確かに残酷なシーンもあるものの読みやすい作品といえるかと思います。

おススメ度★★★

 

車いす犬ラッキー:捨てられた命と生きる
あらすじ:ラッキーは鹿児島の離島である徳之島で島田さんと暮らしている後ろ足が不自由で車いすを取り付けている飼い犬です。 犬を飼うような性格でなかった島田さんがどうして、ハンディキャップを持った車いす犬ラッキーを飼うことになったのか、筆者が普段のラッキーや飼い主の島田夫妻、家族の様子、接し方を通して終生飼養の大切さを伝えます。

おススメ度★☆☆